Letter in Love
「あ、ああ……」
吐息が肌に染み入る。
もっと、感じたくて、あたしは彼を抱きしめた。
「だめぇ……んん……」
だめじゃない。
それどころか、もっと、欲しい。
受け入れた灼熱が中で律動を繰り返す。
不器用なその動き方が、あたしにはとても新鮮で。
「ねぇ……いい……」
「いい……?」
「すごく……いい……」
何時もより溢れ出した快楽の証が繋がっている場所で淫靡な音を立てていた。
きっと、離れたあと、このベッドは使えない。
使い古したティーバッグのようなあたしでも、まだ、こんなに熱くなれたんだ。
「すごく……熱い……」
「だって……いいんだもん……」
他の何が信じられなくたって。
抱きあっているこの瞬間の熱は信じられる。
ここに愛があると思うのは、都合がいいのかしらねえ……?
ねえ?